こんにちは。まいたけと申します。
このブログで記事を書くのは初めてですが、
なるべくわかりやすく伝わるような文章を心がけたいと思っています。
さて、今回の記事は『思春期諸君に薦めたい「ポルノ」の曲5選』。
ここでの「ポルノ」は「ポルノグラフィティ」であり、
「ポルノグラフィ」の略称にもなります。
つまり
「ポルノ」をえっちな画像や文だと思っていたのに、
検索結果はアーティストの方でがっかり…な思春期諸君!
萎えるのはまだ早い!
「ポルノグラフィティ」の「えっちめな曲」を5曲紹介するよ!
という記事です。
文字や音は視覚的表現が難しいぶん、
自分だけの最高の映像・感覚を想像できるのが
素晴らしいところの一つです。
想像力を十分に働かせて、君だけの最高のエロスを描こう!
(熱が入ってしまったので、前後編に分けてお届けします。
今回は前編です。好きな物に関して書くのってとても楽しいですね)
※この記事を読むにあたり『著者は「ポルノグラフィティ」ならびにそこに関わるすべての創作物や意見を貶める、ヘイトする等マイナスの意図は全く無い』ということをご理解ください。およそ15年、自分が好ましいアーティストとして楽曲を聴いてきた経験を使って「ちょっと変わった視点から紹介してみよう、あわよくば興味を持ってもらいたい」というファン心理から、この記事を作りました。自分でも表現には充分気を付けているつもりですが、どうぞおおらかな気持ちで見ていただけると幸いです。※
思春期諸君に薦めたい!
2人組ロックバンド「ポルノグラフィティ」の
「ポルノ」な曲5選 (前編)
1.狼
騙し騙されても 狼の狂宴
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 狼)
ポルノグラフィティの魅力の1つに、豊かな表現による歌詞があります。
喜びとしてのイエロー 憂いを帯びたブルーに
世の果てに似ている漆黒の羽
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ アゲハ蝶)
例えばこれは、ポルノグラフィティでも有名な曲「アゲハ蝶」の一節。
アゲハ蝶の色を感情になぞらえた表現は、一気に曲の世界へトリップさせます。
紹介する「狼」は、「アゲハ蝶」のカップリング曲です。
ラテン調はそのままに、より恋や愛の密度を上げ、
男女の愛おしくも愚かな性(さが)を情熱的に、
かつ達観して歌った曲となっています。
その一節がこちら。
ぬけるほど青い空のもとで
たわわな胸をめぐる狩りの途中
君に出会ってしまったよ
夏盛り 折古の浜
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 狼)
思春期なら、水着(ビキニ)のお姉さまたちの姿は
必ずといっていいほど頭に描いたことがあるでしょう。
夏真っ盛り、煌めく海と熱い砂場で白い肢体が舞うように歩く。
その度に揺れる胸元にはついつい目をやってしまい、
恥ずかしさや自律心からすぐに目を逸らす。
その共通認識を持ちつつ、端的に書かれたこの一節は、
我々の想像力を大いに掻き立てます。
余計なものがないからこそ、お姉さまの姿も、夏の風景も
「自分の最上級」を想像出来ます。
そんな中で現れる「狩り」という武骨な言葉。
獰猛な自分の感情を指摘されたようにも感じてしまいますが、
すぐ次には
君に出会ってしまったよ
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 狼)
「〜(し)てしまった」という言葉は完了を意味することがありますが、
後悔・残念という気持ちを表すこともしばしばです。
主人公が「君」に出会ったのはきっと過去のことなのでしょう。
もしかして、出会ったことを後悔していたり、
残念に思っているのかもしれません。
だとしたらなぜ残念に思っているのでしょうか?
理想の女性を逃してしまったから?
自分が溺れていくことを予感して、そんな未来を憂いたのか。
武骨ささえすぐに解かれてしまうほどの相手とは、
どれほど情熱な恋があったのでしょう。
そこを考えるとひどく官能的な気分になります。
ちなみに「折古の浜」は、ポルノグラフィティのお2人の出身地である
広島・因島の「折古ノ浜海水浴場」のことだそうです。
現在は遊泳禁止ですが、昔は賑わっていたとのこと。
南の海に思いを馳せるとますます想像が逞しくなりそうです。
2.空蝉
卑しくもただの獣と化して 君の全てを貪り喰らった
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 空蝉)
なになに? 解説がまわりくどすぎる?
それでは、次はもう少し直接的なものをご紹介しましょう。
「空蝉」は、アルバム「ポルノグラフィティ」中の1曲です。
10年以上前の曲ですが、その勢いやじっとりした熱、
そしてボーカルの艶やかな声は、今と比べても全く遜色ありません。
歌詞を見ると、冒頭から理性を無くしているような様子が見られます。
まるで先程まで一心不乱にエロを求めていた君たちのようです。
欲という名のローションを全身に浴びて
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 空蝉)
摩擦させる身体の音を聞く
欲、ローション、摩擦。
もうこの単語だけで、2つのうちどちらかの行為が想像できるでしょう。
そしてそれが途切れず加速していくように、曲も疾走感を保ったまま続く――
……かと思いきや、突然スローになります。
まるで賢者タイムです。
ゆったりと進む曲調は、まるで徐々に視界が明瞭になっていくよう。
そして、優しげな声とともに相手の輪郭がしっとりと映し出されます。
やわらかな肌 しとやかに触れ
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 空蝉)
この時を濡らす 何度でも
相手の、汗でしっとりとした肌が自分の手のひらに吸い付くような感覚。
愛する人との行為を夢見る皆さんなら、
1度は想像したことがある場面ではないでしょうか。
そして曲はまた激しさを増していきます。
駆け引きの中で繋がる身体と心。
しかし身体で暴力のような悦楽を与え、与えられ、
その反面、心では相手への深い愛情で満ちている。
タイトルの「空蝉」は「セミのぬけがら」という意味がありますが、
実は「人間が生きている世界、現世」という意味もあります。
強い衝動と確かな愛情。
その狭間で人は生きていると理解したとき、
この2人も現世の儚さにぞくぞくと背筋が震えたことでしょう。
まあ、たぶんヤってるからなんですけど。
3.渦
人は儚いものに なぜかこんな惹かれ続けてしまう
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 渦)
続いて紹介するのは「渦」。
今回紹介する曲の中では、唯一シングルになっています。
他よりは知名度もあると思うので、知っている人も多いかもしれません。
凍えたよ 空の下
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 渦)
裸のまま追い出して
と、出だしからなんと全裸(?)で外に追い出されているようですが、
歌詞を見ていくと、この後はちゃんとお湯で温めてもらえたようです。
『溢れそうな水が排水溝へ 渦を作って流れていく』のを、
どこかぼんやりと眺めている様子に例えて、
主人公が相手にショッキングなことをされていても
のめり込んでいくのがわかります。
憎しみや怒りの強い感情が性愛へ変換されているのかもしれません。
性と暴力性はしばしば関連性が見られます。
(※パートナーへの暴力やハラスメントは犯罪です。)
背徳感、凶暴性、愛情、性欲、その他もろもろの感情が
『ぶつかって廻りながら消えてゆく』この渦は、
2人の関係性や行為を想像させるのに容易いでしょう。
触ってよ その下を
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 渦)
後ろから裏側から
塞いだ唇から 不意にこぼれ落ちる甘い吐息
出典:J-Lyric(ポルノグラフィティ 渦)
こんな風に強請り、底の見えない官能に蝕まれつつも、
薄暗さや剣呑さが付き纏う2人。
このギャップがたまりません。ところで一体どこを触るんですか?
ふう。
ここまで3曲を紹介しました。残す2曲は後半でご紹介いたします。
後半2曲は、ポルノグラフィティの楽曲の中でもかなりの
「ポルノ」感あるものです。
当時まだ純情だった私が、戸惑いつつ、家族から隠れるようにして
歌詞を見たのも良い思い出です。
それでは、後半をお楽しみに!